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2.4 リ・デザイン作業の確認

 

平成12年4月中にリ・デザイン作業を完了し、新年度初めの本委員会で内容を報告することとした。

 

3. 認知試験

 

リ・デザインされた図記号が、一般に対してどの程度の理解を得られるかを評価するために理解度試験を行い、使用上の実用性を評価するために視認性試験を行う。なお、試験媒体は印刷物による方法と、ウェブサイトを利用してディスプレイ(CRT)を見ながら行う方法の双方を検討する。また、被験者集団に高齢者や外国人を含むことについても積極的に検討する。2種類の試験は同時に行うことが可能なので、平成12年5月頃から準備に着手し、6月に第1次試験を行う予定である。評価結果により、デザイン修正等を加えた上で、必要な場合は8月に第2次試験を行う。

 

3.1 理解度試験

 

理解度試験は次の2種類の試験方法を検討する。

 

1)IS09186一般案内用図記号の制作及び試験の手順(2000年1月現在見直し中の新案)

(公共・一般、交通、商業、観光・文化・スポーツ施設等の図記号に適用)

 

提案された図記号の理解の程度を測定することができるように、一般からの回答を導き出す試験。1つの表示事項に対して通常3点の候補デザインを選び、それらを別々の被験者に配り、意図する意味を自由記入させる方式である。

ただし、今回は主に1点なので、複数候補の場合のように、その中のどちらが高い理解度を得られるかではなく、委員会案に対する評価を得ることが目的となる。また、適合基準は総合点が66点以上とされているが、新しい概念による図記号表現では、基準に達しないことも想定される。それらについては、リ・デザイン案を見直す努力をすると共に、啓蒙、教育活動の必要性を説く指針とする。

 

2)JIS S 0102-2000消費者用讐告図記号-試験の手順(平成12年度前半制定見通し)

 

(安全、禁止、注意、指示図記号に適用)

 

提案された図記号個々について、理解の程度を評価する試験。1つの図記号の意図する意味に対し3つの誤答を作成して、四者択一で答えを選択する方式で、66点以上は使用可、85点以上は問題なく使用できるとされている。基準点に達しない場合は上記と同様、リ・デザイン案を見直す努力をすると共に、啓蒙、教育活動の必要性を説く指針とする。

 

 

 

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