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1.6 世界の資料収集結果

 

今回の目的は国内の案内用図記号の統一と標準化であるが、世界の動向も知る必要があるので、国際的な規模で標準化が図られている次の8団体を調べ、表示事項別に分類した一覧表を作成して資料集とした。<資料6.世界の図記号一覧>

1)国際標準化機構(ISO=International Organization for Standardization)1986年版

2)国際民間航空機構(ICAO=International Civil Aviation Organization)1984年版

3)国際鉄道連盟(UIC=International Union of Railways)1998年版

4)米国運輸省(USDOT=United States Department of Transportation)1979年版

5)米国航空運輸協会(ATAA=Air Transport Association of America)1994年版

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7)国際海事機関(IMO=International Maritime Organization)1995年版

8)世界観光機関(WTO=World Tourism Organization)1999年版

 

2. カテゴリーの分類

 

2.1 検討範囲の確認

 

表示事項を体系的に整理するために、データをカテゴリー別に分類することにした。分類方法については、ISOを始め、アメリカ運輸省(USDOT)、イギリス空港公団(BAA)、世界観光機関(WTO)等の分類方法を参考にしたが、検討段階で次の問題が明らかになった。

1)これまでのIS07001一般案内用図記号の分類方法に基準がない。

2)これまでのIS07001の表示事項に対する適用範囲等の定義が曖昧である。

3)IS07001の枠組が不十分である。なぜなら、公衆にとって欠かせない安全、防災、禁止、注意、指示等、安全図記号の中の一般案内に用いられる図記号が含まれていない。

4)分類の軸に「施設」と「行為」が混在している。

5)[手続き行為]は、空港等の出入国を対象とした狭い概念である。

そこで、これまでのIS07001を基本とした検討範囲を改め、安全、その他の図記号に関わるIS03864の分野を検討範囲に加え、新たにカテゴリー分類を見直すこととした。

 

検討範囲の推移

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注)アメリカ運輸省等のカテゴリー分類方法は<資料3.カテゴリーの分類例>参照。

 

 

 

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