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3. 成果物のイメージ

IS07001では、諸国間に文化的、科学技術的な差異があるために、図形そのものではなく、図記号に用いる要素及びその配置をことばで標準化し、図形は模範例として提示している。

しかし、図記号が多数の支持を得て、統一的に使われるためには、

・何よりも見やすくわかりやすい図形であること、

・スタイル上の整合性がとれていること、そして

・審美性において国際的にも評価されるレベルに達していること、が条件となる。

従って、本調査研究の成果物について、検討過程では、まず「言葉による標準化」を行うが、最終的に提示する図形は最適なものを提示し、変形しないで使用することを推奨する考え方によることとした。特に安全性、緊急性及び移動制約者へのサービスにかかわる図形については、変形しないで使用することを強く要請することとした。ただし、表示事項によっては、状況に応じて図形を変えた方が好ましいものもあるので、図形の自由度にクライテリア(基準)を設定し、それらについては図形を変形することができることを記した。

 

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●標準化のイメージ

 

4. スケジュール

 

前述のように多岐の項目にわたるため、平成11年度は、案内用図記号の資料収集、検討すべき表示事項の選定を経て候補図形の選定を行い、統一化に向けてリ・デザイン作業を開始する。そして平成12年度以降、認知試験、統一図記号の提案を行い、国内標準化(JIS化)や国際標準化(IS化)に向けた検討に移行することにした。

 

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