日本財団 図書館


座席および寝台個室に通じる通路は少なくとも32インチの幅を確保すること。アクセシブルな乗車を達成するために、アムトラックは移動式リフトを使用するオプションがある。ここで使用するリフトは、リフト規準に適合したものとする。一階部にダイニングおよびラウンジがある車両は、アクセシブル車両につながる32インチ幅の通路がなければならない。こうした車両は少なくとも一車両に1ヶ所の車いす固定場所および乗り換え/収納場所を要する。

 

表 重要事項の適用期日

206-1.gif

 

2階部の食堂を持つ車両は、アクセシブルな車両が連結されていた場合、32インチのドア通路が必要である。同車両は手すり、支柱、滑らない床および放送システムを備えなければならない。2階部のラウンジを持つ車両はアクセシブルな乗降が可能なドア通路を一階部に装備すること。トイレがある場合には、少なくとも1ヶ所はアクセシブルなトイレにすること。この車両においても少なくとも一車両に1ヶ所の車いす固定場所および乗り換え/収納場所を要する。

アムトラックの寝台車では、少なくとも1つのアクセシブルなトイレのついたアクセシブルな寝台個室を設けること。アクセシブルな寝台車への通路は少なくとも32インチの幅とする(デッキは幅42インチとする)。

アクセシブルなトイレは一階建ての客車およびフードサービス車においても装備しなければならない。食堂車やラウンジ車においても、他の乗客用にトイレがある場合は、アクセシブルなトイレの設置が必要である。

運輸省ADA規則の対象となる全ての鉄道車両は、法律の規定に基づいて従業員のトレーニングを実施しなければならない。アメリカにおける鉄道事業者は、他の公的事業体に求められるのと同じく、まったく差別がないように障害者に対してサービスを提供することが求められている。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION