・車両のランプはできる限り勾配の小さなものとし、使用時は車両に安全に装着すること。これにより電動などの重たい車いすを使用している人が乗降する時に動かないようにする。
・手すりはランプには必要ないが、もし設置する場合は運輸省ADA設計基準に対応したものとする。
4]車いすの固定場所(Securement locations)
長さが22フィート以上の車両には最低2箇所の移動補助具(一般的には車いす)固定場所を設けなければならない。そうした車両では、固定位置の少なくとも1箇所が前向きであること。車両の長さが22フィート未満の場合は、最低1箇所の固定場所を設け、前向き後ろ向きのどちらでもよい。これらのスペースは、でき得る限りアクセシブルな出入口の近くとする。さらにそれらのスペースは幅30インチ、長さ48インチの有効面積を確保するものとする。また、シートベルト、肩掛けハーネスを備えたものとする。しかしながら、シートベルトやハーネスの使用は、移動補助具の種類によっては、その補助具にとって必要とされる固定装置として、代替することができない可能性もある。
固定場所を示す適切な表示をすること。どの固定場所においても降車を知らせる装置(ストップリクエスト)が使用可能でなければならない。ストップリクエストは床から15インチ以上48インチ以下の高さに設置すること。
運輸省のADA車両仕様規準では、視覚障害やその他の移動制約に関する様々な施行規則が示されている。色のコントラストは、段鼻、入口、リフトやランプの端部に取り入れなければならない。少なくとも一組の前向きの前部座席が障害者の優先席として確保されている必要がある。ステップのある場所やドア付近ではより明るい内装と外部の照明が必要である。
長さ22フィート以上の車両は、ドライバーのアナウンスや録音メッセージを放送するための車内放送設備が必要である。最後に、車両の外に表示する行き先およびルートサインは、適切な大きさで、地と文字のコントラストがあり、照明付のものでなければならない。
5]バス停、上屋および停留所の表示(Bus stops, bus shelters, bus stop signage)
バス停もしくはバスターミナルベイにおいて新しいバス停スペース(bus stop pads)が建設されているところでは、ADA施行規則では、有効で最低長さが96インチ、幅が60インチを確保し、リフトやランプが使用できるようにすることを求めている。新設バス停における水勾配は、道路に対して直角で最大2%とする。公共事業体はこれらの規準にでき得る限り対応できるバス停の設置場所を選択するよう求められる。