6. 車両および固定施設に関する設計基準(Design standards for vehicles and fixed facilities)
1]バスおよびバン(Buses and Vans)
アクセシブルと認められるものは、いかなる新車、中古車、再生車両においても、車高調整機構または乗車のための何らかの装置を備えたものでなければならない。リフトやランプがそれにあたる。これらの装置の設計はアクセスボードが発行している仕様に適合しなけらばならない。
2]リフトの規準(Lift requirements)
リフトの仕様は以下の規準に合致するものとする:
・少なくとも600ポンドの積載に対応する。
・リフトの操作は車両のブレーキ、トランスミッション、およびドアのロックと連動して安全に操作できるものとする。
・リフトはドライバーが手動でも操作できるものとする。
・リフトの設計は、動力が伝わらない場合に備えて緊急時の操作方法を持つようにしなければならない。
・全てのリフトは車いすがプラットフォームから転落しないための装置(バリア)をつけなければならない。
・リフトのサイドバリアは最低1.5インチの高さとする。
・リフトのプラットフォームのバリアのランプは勾配8分の1を超えないものとする。
・リフトのプラットフォームは最低幅28.5インチを確保すること。また、プラットフォーム上面の2インチから30インチの間は(扉の)有効幅が最低30インチなければならない。
・リフトのプラットフォームは有効で奥行き48インチを確保すること。
・リフトのプラットフォームはどの方向においても乗車可能でなければならない。
障害を持つ人は、その状態により立つことができる人であっても、リフトを使うことができるので、両側に手すりを設ける必要がある。使いやすい手すりの標準は、最低8インチの長さで、プラットフォーム上30〜38インチに設置されたものである。
3]ランプの規準(Ramp requirements)
ランプの仕様は以下の通りである:
・30インチ以上の長さのランプは、新車、中古車、再生車両のいずれにおいても耐荷重600ポンド以上の設計が必要である。
・30インチ未満のランプは耐荷重300ポンドとする。
・すべてのランプの有効幅は30インチ以上とし、最低2インチの高さのサイドバリアを要する。