出所)C052
現在のところハンディ・ダートのキャパシティは限界に近づきつつあり、コスト削減の目的も兼ねてタクシー利用(後述のタクシー・セーバー)への転換が勧められている。
実際の障害者の利用率は、予算圧縮の影響を受けて利用人員をカウントする人材が削減されたため、近年のデータが得られていない。1994年までの障害者の移動手段についてのデータは表3-4-9にまとめた。自家用車(「乗せてもらう」、「自分で運転する」を含む)の利用が半数以上をしめている。また、当時はアクセシブルなバスが少なく、非アクセシブルバスを利用していた人たちは、車いすを担ぎ上げるなど、かなりの困難を伴って利用していた実態が報告されている。障害者で公共交通を使えない人の97%の人が、無理をして非アクセシブルの公共交通を使っているという状況にあった。現在でも移動の8割は個別交通に依存している状況である。