諮問委員会では、また、障害者の意見を反映させるための取り組みとして、新たに1999年秋に消費者の意向についての調査を予定している。これまで障害者の交通ニーズに関する大きな調査の事例はないことから、この調査では多くの障害者から意見が出される可能性があり重要である。障害者の実態を反映しうる調査項目を策定するため、諮問委員会で質問事項のプレテストを実施するなど、諮問委員会としての活動が取り組まれている。
c. トラブル解決の仕組み
CTAの主要な役割の一つが、消費者からの訴えにより、交通事業者のアクセシビリティ対策に問題がなかったかの判断を行う、交通に関する行政裁判所としての機能である。交通利用上のトラブルは、基本的には当事者と交通事業者の間で解決する問題である。そのため、CTAでは「苦情申立書」(Complaint Guide)を用意しており、利用者が必要事項(問題のあった事業者、日時、状況等)を記載して事業者に送付できるようになっている。