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図3-2-3 アクセシブルな交通のためのカナダモデル

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出所)Making Transportation Accessible. TDC.

 

2]交通事業監督局(CTA: Canadian Transportation Agency)

 

a. 組織概要と目的

 

CTAは交通のアクセシビリティ推進のための規則を制定する役割や消費者と交通事業者間のアクセシビリティに関するトラブルを解決する交通裁判所としての役割等を持つ組織である。

CTAの前身は、1987年の国家交通法(National Transportation Act)に基づいて、カナダ交通委員会(Canadian Transport Commission)に代わり設置された、ナショナル・トランスポーテーション・エイジェンシー(以下NTA: National Transportation Agency)である。

NTAには、

・障害を取り除くための政策を実施する目的で規則を制定すること

・連邦政府管轄下にある交通ネットワーク(鉄道、船舶、航空、それらのターミナル施設を含む)におけるキャリアー(輸送事業者)とコンシューマー(利用者)間の紛争解決を行う行政裁判所としての権能

が付与された。

1996年7月1日に交付された1996年カナダ輸送法(Canadian Transportation Act)では、NTAを改め、カナディアン・トランスポーテーション・エイジェンシー(以下CTA)が設置された。同法は、NTAをCTAと改称して存続させ、アクセシビリティ確保に関する権能は継続して維持し、その他の権限の緩和を定めた。CTAの財源は連邦予算で賄われ、運輸大臣を通じて国会に責任を負っている。

CTAの職員数は4部門250名で、およそ3,200万ドルの年間予算が計上されている。交通裁判所などの機能を担う、アクセシビリティの推進に関する部門(図3-2-4網掛け部)のスタッフは17名で、予算は年間120万ドルであるが、ほとんどが職員の給与である。

 

 

 

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