出所)前掲
2]公共交通のアクセシビリティ対策
a. 地下鉄(ラピッドレール)、ライトレール
地下鉄では現在、53駅のうちエレベーターの設置等により車いすが利用できる駅は36ヶ所、およそ68%である(写真55)。ザ・ライドの利用案内では乗り継ぎの利便性を考慮しアクセシブルな駅が表示されている。ブルー、オレンジ、レッドラインいずれも、すべての駅がアクセシブルになるよう計画中である。
ライトレールはトロリーと合わせて78駅ある。グリーンラインでは低床車を導入する予定である(図2-4-4)。駅のアクセスは、それぞれの路線において主要10駅が車いす対応であり、数年内に29駅に増やす計画である。乗降の際にはプラットホームが低く、既存の車両は床が高いため、3段のステップを昇降する必要がある(写真45)。駅には移動可能な手動昇降式のリフトが設置されている(写真48)。また、一部ではホーム上にスロープを設置し車両の床高に合わせ、ブリッジプレートで乗車する方式を取り入れている(写真46,47)。また、すべての車両には障害をもつ人や高齢者のための優先席を表すシンボル図が前後どちらかのドア付近に貼られている(写真54)。その他に手すりや、行き先・停車駅を知らせる表示システムも備えている。