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ADAでは公共交通従事者へのトレーニングの実施が義務づけられている。イエローキャブ社では委託契約によりパラトランジットの提供も行っておりトレーニングに関するノウハウがある。わが国でもリフト付タクシーの運行開始など、これまで福祉的な輸送だけで行っていた部分が、一般のタクシーにも広がりつつある。従業員へのトレーニングについては今後重要性が高まると考えられる。

 

b. フェリー

 

サンフランシスコはフェリーも公共交通の一部として重要な役割を担っている。フェリーのアクセシビリティ対策も進んでおり、調査を行ったサウサリート行きのフェリーは、自転車やベビーカーの持ち込みが容易であり、一般的に行われていた。

エンバカデロセンター駅に近いフェリー乗り場であるピアー1では、発券カウンターが低い位置に設けられており、車いすでも容易にチケットが購入できる(写真25)。ボーディングブリッジは多段階のプレートで構成されており、潮の干満によりスロープ角度に差が出るが、ほとんど段差が生じることはない(写真31)。

船内の上下移動は階段のため車いす等では難しいが、階段に沿って斜行型リフトが設けられているフェリーもあり、アクセシビリティ対策が進展中であるといえる。

 

参考資料:

BART.All About Access.

BART.Your Regional BART plus ticket

財団法人運輸政策研究機構『第3回北米福祉交通調査団報告書』

小川、野村、阿部、川内ほか『先端のバリアフリー環境 カリフォルニアにみるまちづくり』中央法規。

CTAP Accessibility Update. March 1998.

MUNIのWebsite: www.ci.sf.ca.us/muni/abaccess.htm

BARTのWebsite: www.bart.org

 

 

 

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