d. 財源
予算は年間は300万ドルである。そのうちおよそ200万ドルを契約コンサルタントに支出して、資料・教材を作成している。
資金が交付される分野は、民間の交通事業者への支援も含むかたちで拡大され、ADAに定められた施行規則への適合を促進させるための様々な活動にも充てられている。
1991年には、プロジェクト・アクションの業績に対して議会が1997年のISTEAに至るまでの予算措置の継続が保証された。さらに1998年には、議会がISTEAに続く時限立法であるTEA21により、プロジェクトに対する予算措置を2003年まで継続している。
e. 今後の活動および課題
本年(1999年)、医療系の輸送コストが、輸送の中でどのような役割を果たしているかについて研究プロジェクトが決定した。このコストの効果的な使い道を検討する予定である。成果は今後12ヶ月間にわたり、ホームページで発信する。医療系の輸送コストは予てから財政上の問題となっている(表2-2-12参照)。効果的な使い道を探る事で予算の新たな使途を開拓できる可能性がある。
課題として、パラトランジットが歴史的に大きくなりすぎたことが指摘されている。多くの人が早く移動したいということで、需要が拡大し対応が難しくなっている。これを新システムにつくりかえるのではなく、コストをかけないで既存のシステムを使っていく方向を探っている。
3]マサチューセッツ州地方公共交通事業者協会(MARTA)
これまでNPO系の団体として全国レベルで活動を展開する組織について述べた。ここでは、地方レベルの組織についてマサチューセッツ州のMARTA/MArtap(マルタ/マルタップ)について述べる。