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CTAAは、コミュニティ・トランスポーテーションを軸に、すべての人々のモビリティを向上させることを目的とした、20年以上の歴史を持つ全国レベルの協会である。既存の公共交通にアクセスできない地域の高齢者・障害者もしくは困窮する人々のために、地域のコミュニティ・トランスポーテーションの立上げや改善を目的としている。交通事業者からの会費収入、連邦補助、寄付で運営され、情報支援、技術支援、財政支援、各種プログラムの主催等の活動をコミュニティレベルの交通事業者に対して行い、成果を挙げていることが明らかになった。

プロジェクト・アクションは、政府から委託を受けた非営利組織が運営を行う時限的なプロジェクトである。議会が「身体障害者のための公共交通の刷新」を明確化したことにより活動を開始した。運輸省連邦公共交通局の予算を受けて、ADAの完全な実現を目指して全国規模で交通とアクセシビリティのバリアを取り除く活動を行っている。あらゆる地域、交通事業者を対象とし、従業員のトレーニング・プログラムの開発、技術支援、情報提供、調査・研究等を行っている実態が明らかになったた。

マサチューセッツ州地方公共交通事業者協会(MARTA)は、州内の公共交通が発達していない地方都市の小規模な交通事業者を支援する組織である。事業者に対してMArtap(Massachusetts Rural Transit Assistance Program)を通じて、従業員の職務に関するトレーニングの実施、利用者教育、その他情報提供等を行い、お互いの利便をはかることを目的としている。活動は州の補助で賄われており、交通事業者が補助を受けるための州との窓口としても機能している。

これら組織の概略をまとめたものが表Aである。

 

表A NPO等の活動概略

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・アメリカの交通事業者の取り組み

 

<サンフランシスコ>

サンフランシスコでは公共交通のアクセシビリティ対策を整理した。交通事業者としてサンフランシスコ市交通局(MUNI: San Francisco Municipal Railway)および湾岸地域高速鉄道(BART: Bay Area Rapid Transit)のアクセシビリティ対策をまとめた。

 

 

 

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