事業を開始した頃は、「子育て支援」などという言葉はまだ馴染みがなくて、地域交流事業として位置づけて取り組んでいました。民生委員など地域の人の応援もなく、職員だけで準備から片付けまで行い、義務感や負担感を覚えながらやっていたことを思い出します。平成6年に主任児童委員制度ができてから、学区の主任児童委員や民生委員が積極的に応援や手伝いにきてくれるようになり、地域ぐるみで子育て支援事業に取り組んでいるという意識が高まってきたように思われます。
2] 保育園内での子育て支援事業(あゆみくらぶ)
「あゆみくらぶ」は、同法人経営のあゆみ第2保育園が行う「なかよしサークル」とともに、両園が協力しながら、主に保育園内で行う子育て支援事業です。園庭あそび、手作りおやつ講習、保健婦の話、絵本のこと、プール遊びなどを企画し、ひと月1回程度実施しています。また同時に「子育ておしゃべりタイム」や「育児相談」を実施しています。
この事業の特徴のひとつは、母親同士がおしゃべりをしながら、子育てのことや世間話をして、情報交換やストレス解消したりしていることです。サークル活動にまで発展してきています。ここで子育て中の人と友達になれたという母親も数多くいます。
もう少し回数を増やして欲しいという声も多いのですが、保育室も園庭も狭いため、現状ではそれ以上の計画は在園児の生活に負担をかけることになるので困難な状況です。
公園で行う場合と異なり、雨天などの悪天候でも延期することなく実施できるという利点もあります。参加者数も毎回ほぼ一定していて、計画通りに事業を行うことができるという安心感があります。