住宅地の周囲は、たんぼ、畑、小川、丘など自然環境にも恵まれていて、住民の散歩コースや憩いの空間も多くみられます。しかしながら、子どもたちにも簡単に捕まえられたザリガニ、ドジョウ、カエルなども少しずつ姿を消してきていて、昆虫なども住みにくい環境になってきています。
さらに新興住宅地ということで、外部からの転居者や転勤族が急増し、核家族や共働き家庭が多い地域となっています。そのために人間関係が希薄ということで、老人問題や青少年問題が地域で検討されるようになったものの、乳幼児や子育て家庭の問題については関心がまだ薄く、取り組みが遅れているように思われます。
取り組んでいる事業と内容
1] 公園での子育て支援事業(なかよし広場)
この事業は保育園の前が県営団地の公園という立地条件を活かして、公園を会場にして年間11回実施しています。今年で11年目になります。紙芝居、人形劇、手遊び、パネルシアター、エプロンシアター、季節の行事(七夕、ミニ運動会、クリスマス、ひな祭り)、遠足などのプログラムを年間計画として立てます。そして毎回、折り紙コーナー、相談コーナーを常設しています。とくにテントを設営してその中で行われる折り紙コーナーでは、若いお母さんに混じって、老人の方が最近増えてきました。子育て支援事業を通して、老人会から職員が折り紙講師として指導に呼ばれるなど、老人との交流にまで発展してることに私たちも嬉しく思っています。
開始前に毎回テーマ音楽「どうぶつ村の広場」の曲を流して、本日これから「なかよし広場」が始まることを周囲に知らせるのです。そうすると、あちらこちらからベビーカーをひいたお母さんや、子どもの手をひいた親子、子どもを背負ったお年寄りなどが集ってきます。