事業の展開
オープンにしてクリアにして、新通保育園の子育て支援事業開始
平成7年、新潟市の委託事業として、厚生省の制度にのった事業をそのまま新潟市から受け、新通保育園での地域子育て支援事業がスタートしました。当時は、公民館、保健所の母親学級や、育児サークルのなかにも、1980年代に求められた「よい母親」としての自分を、つい自分自身も求めている女性が多かったように思われます。現在以上に母性神話に縛られ、「子育て=母親の評価」のように考えられていることも強かったようです。子育てを保育園といっしょに考え、いっしょに悩み、そしていっしょに楽しんでいき、子どもをいっしょに育てていきましょう、といった趣旨のスタートでした。園舎の新築に織り込んだ、オープンにして、クリアにして、という環境構成の工夫を生かしていたことと、一歩中に入ってもらうためにも園舎その物の存在感が、安らぎを感じさせ、入ってみたいな…楽しそうだな…という雰囲気のあるものであったことが、大きなメリットとして自然にいかされていました。クリアな保育室は、何時でも大人の視線から見える設計にしてあることが<保育園での保育(育児)=子育てプロとして専門性をもった保育(育児)>の実践を、訪れる親が「観察」するという形態を生みました。
自由開放(毎日開放)
月曜〜土曜まで 午前9:30〜11:45
(場所・支援センターたんぽぽの部屋/園廊下/ホール/園庭)
<親子が、さみだれで訪れる…訪れたい時に自由に利用できる>
慣れない子育てを、ある時は孤立しやらざるをえない状況の親にとって、先ず「家から一歩でる」気持ちになることが最優先であると考えました。