チームワークや努力の見えない積み重ねが、いわゆるマニュアルには表すことのできない空気として現場の中に流れていくようになっていきました。
「保育園を考える会/ネットワークほいくえん」に参加した日々を踏まえて
こんな時に、親の本音を聴かせてもらおうと出かけていったところがありました。「保育園を考える親の会」というところです。育児も仕事も夫婦の関係もひとつひとつを大切に、ひとつひとつを犠牲にせず、ひとつひとつを充実させていこうという会の趣旨には、驚きながらも、その会に集まる女性たちの様々な関係を折り合いながら生きる努力、能力に引きつけられる魅力がありました。またそこに出て、親の本音を生々しく聴かせてもらうことで、保育園側からの一方的な考えで子どもを見ていたことが、解っているつもりでいてもまだまだだったことがやっと少し解ってきたのでした。どちらの立場においても、その立場にいるうちは見えないそれぞれの「エゴ」の存在も見えてきました。出来上がった人間ばかりで造られているわけではない現実のなかで生きるからこそ成長できる我々、その我々が、本当の意味で成熟していく過程のなかでその「エゴ」に気がつかないうちは、子どもは、その狭間で苦しむだけではないかと考えました。さらに会に参加し学んだことを現場の皆で一緒に考えるための問題提起とすることで、親の幸せと子どもの幸せと現場の幸せがバランスよく近づいてくるのではないかと。
新園舎建設に向け考えた「新しい時代の保育園づくり」
親に代わって私たちが現場が育児の大切な部分の大半を担う、という現実と真っ直ぐに向き合っていくことを踏まえた、新しい園舎造りのための勉強会を職員全員で考え話し合う会を発足しました。