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「感動しました」と語る母に、役員の方々は「やって良かった」との思いを強めているようです。

今後、関係機関と共通理解を図りながら試行錯誤していくことになりますが、新しい試みに期待したいと思います。

 

その他の支援

園庭開放日、三々五々遊んでいるお母さんと子どもにさりげなくかかわり、立ち話程度に発達やしつけなどについて内容ある会話をしています。

自分の不安を抱えながらもサークル活動しているお母さんが、製作などプログラム中心の活動に疑問を抱いての相談から幼稚園児、保育園児の母、保育士からクラスで気がかりな子どもについての相談まで、幅広く気軽に相談を受けています。

こだわりや発達が気がかりな子どもは、健康診断や専門機関に繋げるまでですが、一定の範囲で定期的にプレイセラピー(遊戯療法)的に対応することがあります。

母子保健と連携し、その依頼を受け、体験保育と称してプレイセラピーを実施していた時期もありました。深刻な問題を抱え気軽に保育園の開放保育やサークルに参加できない、あるいは援助を求めているとすら気づいていない地域の母子にとってこれは大変有意義であると感じていましたが、行政の都合で打ち切りとなってしまったのは残念なことです。

 

子育てについての文化の継承を受けることが少なく、けれども一生懸命なお母さんたちに、どのような援助を提供したら本当の意味でお役に立てるのでしょうか。

 

 

 

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