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何が母子関係のトラブルを引き起こすのか、何が子どもの情緒を安定させ、遊びを発展させるのか、子どもの言動の奥にある気持ちを理解しやすいようです。

知識を求めてゲーム的要素を楽しめない、「〜させられる」と感じ抵抗がある、あるいはプログラムをこなすことで楽しくてテーマが深まらない参加者もいます。担当者としては、グループ全体の流れと同時に、個人の心の動きの両方に敏感に注目する必要があります。

また参加者の発言を促すには、私が自己開放的であることが求められ、参加者の自発性・主体性を尊重する態度が問われます。担当者のリーダー性と参加者を受容・共感しようとする姿勢は、相反するものでこの兼ね合いにはなかなか難しいものがあります。従って自分のあり様について常に自問自答していきたいと思います。

 

地域ぐるみの子育て支援活動―平塚保育園、明石町保育園

駅周辺の商業地域では今年9月から、月1回、公民館で地区社会福祉協議会が主催する子育て支援が始まりました。地区民生児童委員会、平塚保育園、明石町保育園が共催、公民館と市健康課保健婦が協力するという、まさに地域の関係機関が連携しての福祉講座です。

平塚保育園は地域育児センターの指定園ですが、明石町保育園は指定を受けていません。『親子で遊びましょう』をテーマに、園からおもちゃを運び、ベテランの保育スタッフなどと一緒に、多くはマンション住まいの母子とかかわっています。現在のところ親子が遊ぶことを中心としながら、少しの時間を例えばしつけについてのミニ学習とお母さん同士の交流を図ることにしています。

 

 

 

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