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ときにはじゃんけんで勝ったほうから相手に質問していくことがありますが、答えたくない質問にはパスしてもいいことを伝えます。

・なぐり描きゲーム

二人ペアになり、線でなぐり描きした紙を交換し、相手のなぐり描きに自分がイメージする図柄を自由に付け加えます。絵の上手へたは関係なくそのまま色をつけた図案でもいいことを説明します。

四人グループになってそれぞれの絵を見せながら感じたことを話し合います。「適当に描いた線がきちんとした発想の絵に変わったのが嬉しい」、「自分がつけ加えた絵を喜んでもらえたのが嬉しい」など、自分が出したサインに相手が応えてくれる嬉しさを実感した感想がきかれます。「子どもにしてやろう」、「クレヨンで思うままに絵を描くことが楽しいと感じる心が嬉しい」と意欲的な自分を感じたりします。

その後、親と子の関係におきかえてフィードバックしたりしますと、「忙しいとつい怒ってしまう」、「あまり相手してないかも」、「下の子にはできるんだけど」、「うちもそう」といった声がにぎやかに飛び交います。

お母さんたちの気持ちを受け止めつつ私は参考になりそうな意見を取り上げ、その言葉を使って、子どもの要求に耳を傾けること、そのうえでお母さん自身の気持ちを伝えることは、やがて子どもの心の中に自発性、共感性を伴った問題解決能力が育つことを伝えます。

 

 

 

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