このトラブルは、どんなに地域の子どもが大切でも、保育園の子どもたちの活動に支障があっては、センター活動の普及は成功とはいえないと痛感させられた事件です。
お母さん同士が連絡を取り合って来園したり帽子の作り方を伝授するなど、交流も広まっていますが、タンポポ広場に姿を見せなくなった親子、気になりながらもただ来園を待つという姿勢から、先日思い切って電話を掛けてみました。「子どもに聞いたら行きたいというので」とか、少し多動気味な子を持つお母さんは、「門に入るのにとても勇気がいりました」といいながらも2、3日後には来てくれました。が、そのままになっている方もいます。電話やタンポポ通信での誘い方に工夫の必要性を感じています。
市内の他の1園でも地域の方を月に3、4回園庭開放や行事にも招待しています。年数回の母親の体験保育、調理実習の話も市報や来園のお母さん方から聞きます。来園のお母さん方の中には、児童館の親子教室にも参加している方もいて忙しそうです。
試食会
タンポポ広場を開催して4、5か月経って、ある日12時になって帰宅するお母さん方に聞くと、昼食は「パンやおにぎりを買って」と言います。園児たちの昼食との違いに驚き、始まったのが好評な試食会です。
来園時の10時30分までに申し出てもらい、実費で10人まで園児の給食を試食してもらい、大切な食生活を考える機会に…と願って始めました。
「おいしかった、作り方を教えて」
「ここに来ると良く食べるんです、皆と一緒だからでしょうか」
「れんこんの料理、私がしないので食べた経験がないからでしょう」
「うどんなど柔らかいものはよく食べるが固いものは食べてくれない」
「このようにスパゲッティ小さく切ってあげればいいんですね」
「他の子の食事の様子がわかり参考になる」などよく聞かれます。