母親だけでなく、父親の参加も多かったのが印象的です。年3回の講演を予定しているので、あと1回、消防署職員による救急法について実技も取り入れて行う予定です。今後は、講演会参加者のつながりをどのように展開していくかが課題です。
まとめ
試行錯誤の2年めです。センターとしての結果はまだ見えていませんが、育児はゴールがありません。子どもはいろいろな体験を通して成長していますが、親も子どもと一緒に成長しています。
社会的孤立の中では子育てはできません。父親も母親も一緒に育児参加できる男女共同参画育児社会づくりが今後求められます。また、増加しているひとり親家庭に対する精神的経済的支援は、さらに手厚くしていかなければならない状況です。この事業は、園及びスタッフの資質を問われる事業だけに、記録をファイルし、社会資源を有効に活用するための勉強が重要です。当園では、担当者以外のスタッフも前向きな姿勢で事業に取り組み、スタッフ間のコミュニケーションがますます円滑になりました。参加者の笑顔に出会いたい気持ちがそうさせます。保育園の事業を増やすと事務的な事を含め、様々な負担も増えます。「育児やぁめた」「センターやぁめた」という事はできません。時代が必要としている事業です。地域と積極的に関わり、子どもが一番大好きな親を支援していくことの積み重ねが、行政や社会を動かし子育てしやすい環境を整えていくことになります。
いわき市は平成15年に建設予定の(仮称)「いわき市保健所・保健福祉センター」の子育て機能を核として私立園5ヵ所に小規模型のみのセンターを設置する計画です。