Bさんの話を受け止め、一緒に考えることをBさんに話すとほっとした表情をみせました。
職安に行っても仕事がないこと、出産前はキャリアウーマンで輝いていたことなど話しているうちにBさんは、自分の人生は自分で決めなければならないことに気づき始めました。人に話をすることによって、心の整理がついたようです。
結局、Bさんは職業訓練校に行く道を選びましたが、彼女にとっては、外とのつながりが持てたことになりました。
育児相談では、育児に関する事以外の家庭に関する相談も多く、嫁・姑問題や離婚相談など個人的問題も保育園に移ってきました。離婚の際に発生する親権問題などもです。一保育園で解決する事ができないものも多く、それぞれの相談内容に応じて関係機関への紹介をすることもあります。家庭の崩壊・核家族化に伴い、保育園の役割が変化し、もっともっと勉強しなければついていけなくなります。
育児講座
三つめの活動は、育児講座です。平成11年度は、日本保育協会事業部長福田武比古氏による“ささえあう子育て”、明治学院大学副学長山崎美貴子氏による“地域とともに進める子育て支援”を実施しました。共に在園児父兄だけでなく、他の保育園の園長先生や保育士の方々、学校関係者、地域の方々など広く参加して下さっています。「今、子育てに何が欠けているか」を学ぼうと真剣な表情で話に耳を傾け、涙を流している人がいたり、時には大声で笑われたりと大好評を得ました。参加者から「講演会というと遠くの市民会館に行かなければならないと思っていたのに、保育園だと気軽に参加できます」「感激しましたぁー。育児頑張らなくちゃー」という声も沸き上がりました。