保育園などに入園していない子どもの核家族の場合、長時間母親は子どもと向きあい、自分の時間がなかなかもてません。自分が出産するまで、子どもを抱っこした経験がない母親もいます。「おめでとう、今日からあなたはお母さんよ」といわれ一生懸命育児している人がほとんどだと思います。しかし、ちょっと育児のひとやすみ、リフレッシュタイムが必要なのではないか…と「ひろば」を通して感じています。「ひろば」活動中担当者は、心に重荷を負っている方の話に耳を傾け、別の日に面接相談の約束をするケースもあります。また相談とまではいかなくても、参加者の会話の中で育児に関するポイントをさりげなく伝えたりしています。
育児相談
二つめの活動の育児相談では、在園児父兄は主に面接相談ができますが、外部の方の相談の場合、ほとんどは電話相談です。面接相談では、初回の相談から次回へのつながりを持ちやすいですが、電話相談では、つながりイコール信頼関係になるので、受話器に神経を集中させなければなりません。なかには、名前をなのりたがらない方や、一方的に話して受話器をおいてしまう人もいます。また、家族の誰にも知られたくないので、後日電話をする時には、園名ではなく相談員個人名で電話をかけて欲しいと希望する方もいます。ケースバイケースで対応するよう努めています。
核家族で専業主婦Aさんの電話相談のケースです、
現在第3子を妊娠中で体調が良くなく、「子ども2人が生まれてから一度もかわいいと思ったことがありません」が第一声でした。自分を責めながらのせっぱつまった声です。子どものたてる音を気にしながらの生活。「公園デビューも失敗しちゃって、結局親子3人で遊んで帰ってきてしまうんです」限られた活動スペースの中で、話す相手は子どもしかいないし、相談する唯一の相手、父親は帰宅が遅い。