地域子育て支援センターの活動
今回は地域子育て支援センターの活動内容について述べさせていただきます。福島県では平成7年に子育て環境整備を目的に「うつくしま子供プラン―福島子育て新時代―」を策定しました。このプランについて園のスタッフと話し合っているときに、スタッフも結婚・出産を体験している働く母親であることに改めて気づかされました。私自身も働く母親を持った子ども時代を過ごし、いまは子どもを持ち働く母親の立場です。核家族ということもあり、私の子育てを応援してくれたのが保育園のスタッフでもありました。自分自身が保育園に助けられている立場なのです。家族構成の変化や地域社会の変化が子育て中の母親に与える影響は大きく、決して良いとは言えない状況に置かれています。
保育園のスタッフの間で自分たちが育児をしていく上でどのような支援を保育園に求めるかを話し合いました。その結果、子育て支援センターと一時的保育に取り組むことになりました。地域の誰もが判り・利用できる保育園、開かれた保育園をめざして園全体が動きだしました。スタッフのほとんどが育児真っ最中なのも勢いを増した要因のひとつでもあります。しかし、現実には育児相談を行う場所もサークル活動をするための空いた保育室もありませんでした。また、スタッフの研修などにも時間がかかります。保育室等の施設については行政機関とも話し合いましたが、増築のための国庫補助は受けられませんでした。しかし、民間の補助によって別棟を建設することとなりました。スタッフ研修は、日本保育協会の地域子育て支援センター担当者研修会に参加し、また、こどもの城の地域子育て支援担当者研修会にも参加しました。現在もこれらの研修に参加しながら園外研修を受け、園内研修に励み、スタッフ間の相互理解を図っています。このようにして平成10年より、地域子育て支援センターと一時的保育を実施することができました。現在センターの活動として、育児サークル支援活動、育児相談(面接相談、電話相談)と育児講座を実施しています。