(3) 人を育む保育園をめざして
福島県いわき市・梨花の里保育園
園長 森谷かすみ
はじめに
映画“喜びも悲しみも幾歳月”の舞台となった塩屋崎灯台があることで知られる「いわき市」は、福島県南部に位置しています。市としては日本で一番広い面積を有し、人口は36万人で、平成11年4月より中核市となり、海、山、豊富な温泉に恵まれ、観光都市としても活況を帯びてきています。市内には62ヵ所の保育所(公立42ヵ所、私立20ヵ所)がありますが、平成10年12月定員充足率は公立83.4%、私立108%となっています。この充足率の差は私立園が乳児保育、延長保育などの特別保育事業に積極的に取り組んでいることによると考えられます。
当園は、常磐線いわき駅より南に約10kmの梨畑の広がる小高い丘の上に位置し、木立に囲まれて、四季の変化を身近に感じることのできる環境のなかで保育を行っています。昭和56年4月に、定員60名で開園し、昭和58年に定員90名に増員しました。西暦2000年でちょうど開園20年となります。現在実施している特別保育事業は、乳児保育、延長保育、一時的保育、産休育休明け入所予約モデル事業、低年齢児保育促進事業、年度途中入所円滑化事業、地域子育て支援センター(小規模型)などです。また、放課後児童クラブにも施設を提供しています。
