おじいちゃん、おばあちゃんからのご相談
育児相談を始めて、意外だった事はおじいちゃんやおばあちゃんからの相談も結構ある事です。可愛い孫のこと、本当に目の中に入れても痛くないという例えのとおり、ご両親の愛情に決して負けないものを持っています。共働きのご両親に代わって日中の育児を一手に引き受けているおばあちゃん「自分の子どもを育てる時はこんなに心配しなかったのですが」と言いながら「食べない、飲まない、おしっこの躾方は」と、事細かなご相談があります。
また、しばらくぶりに会った外孫の事、お嫁さんに面と向かって言えない不安を相談室へというケースもあります。この時はもっぱら聞き役に徹します。「ご飯を食べないから、せめて食べてくれるチョコとジュースを与えている。近所の子がいじめるがいちいちかばっていられない、地元では旧家だから強い子にしたいのに不甲斐ない弱虫の孫だ」と訴えるおじいちゃん。時代が流れ、おじいちゃん、おばあちゃんもしっかり昭和二桁、若いのです。育児の伝承もそろそろ危うくなってきました。
超合理的な育児
「夜中の母乳をやめさせる為の良い方法はないでしょうか」という2か月の赤ちゃんのお母さん。「どうしてですか」と聞くと、「私、熟睡できないから」と、しばし沈黙。混乱する頭脳で目まぐるしく考えました。育児は体力のいる難事業、しかし一生の長さから考えたらほんの一時期、されど、夜な夜な眠れないこの現実の辛さ、思わず納得してしまいました。