排泄については、相談のベスト5の中に毎月入ってきます。近所の子がもうおむつが取れて軽やかなお尻をしているのに、同じ歳でうちの子は……というご相談が多いのです。ぺらぺらおしゃべりするくせに、おしっこだけは絶対に教えない。昔なら、お母さんにお尻の2つ3つパーンパーンとやられて、条件反射的というか、時が経って自然に自立しました。たたいたからではなく、その時がきたからにすぎなかったのですが……。フランスの保母さんが日本人はオムツをはずすことに、なぜかくもこだわるのか、子どもが「私、もういらない」と言ったら取ればいいのである、と言ったことを思い出しましたが、そこまででなくても身体の機能、脳神経と括約筋の連携が取れていないのに一生懸命働きかけても無駄といえば無駄なのです。でも排泄の環境や状況に慣れる事は良い事だと思います。1歳を過ぎたころからおまるにかけさせ、「しーしー」の声がけ(出なくても良いのです)をし、やがて来る自立の時を気長に待ちたいものです。そして、出たら、大騒ぎして褒めてあげましょう。
お手伝いしたい気持ちを拒絶しない
お手伝いがしたくなる時期2歳児、保育園で「お家ごっこをしましょう」っていうと実によくお母さんの仕草を模倣します。食器を洗ってサッサッと水を切ったり、何気なくエプロンで手を拭いたり、水道の栓をキュッとしめたり……。お母さんは気づいてないでしょうが、それだけお母さんのする事に憧れを抱き、自分もやってみたい意欲に満ち溢れているのです。男の子でも女の子でもこの時が将来働き者にするかなまけ者にするかの瀬戸際ではないかと思うのです。2歳といえばお母さんにとっては、決して助かるなんてものではありません。