家庭で母親ひとりで頑張ってもできなかったことがサロンにきて成功することもあります。
一つのテーブルに5組の親子が座ります。A子と親はそのグループと食べるのは初めてでした。A子は弁当を食べる前にフルーツ(その時はイチゴ)を食べる習慣がありました。食前に、B母がA母にサロンの冷蔵庫にフルーツを入れた方がよいと話しました。お弁当の歌をうたい、張り切ってイチゴを食べようとしたA子は、「ないない」と泣き出しました。そして、いつまでも泣きやみません。C母はかわいそうだからあげようかなどといったのですが、B母は折角ここまで泣いたのだからもう少し頑張ろうとA母子に声をかけ、スプーンのことでA子は弁当の方に心が動き、食べ始めました。そのテーブルの親子はほっとしました。A子は泣いていたぶん、食べるのが遅くなりました。でも他の母と子は、話をしたりハンカチ遊びをしてA子を待っていました。A子も食べて、いよいよフルーツです。5人の子はそれぞれに違うフルーツでしたが、満足顔で食べていました。A母子は「頑張ってよかった!」、他の母子は「A子ちゃん偉かったネ」とお互い色々なことを学習したと思いました。A母は「自分ひとりであんなに泣かれたら、イチゴを食べさせてしまった」と何度も話していました。「仲間って強いなぁ」とつくづく思いました。これはほんの一例ですが、まだまだあります。
甘党の祖母が、夕食前に必ず和生菓子を食べる習慣があり、それを孫にも食べさせる。それで夕食は少ししか食べない。どうしたらいいか、皆で考えました。そして今度お菓子がでたら、ママと半分ずつ食べる。1週間程したらママとパパと子と3等分して食べる。最後は祖母も入れて4等分に分けて食べる。そんなふうにみんなで考えました。