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4] “特別保育が功を奏する”外国の子どもへの深い配慮は日本の子どもへの個々の対応

5] 一人の保育者に任せるのではなく職員全体の協力が必要

6] 保育者が慣れないことによる緊張感→相手を怖がらせる→笑顔で誠意を示す

 

(4) 日本の保育園に関して外国人保護者が感じていること

1] キメ細かい対応や熱心な保育、誠意、誠実さに感謝、保育者を最も頼りにしている

2] お知らせの内容を理解するのに時間がかかる、理解できないことを怒らないでほしい

3] 用意するものが多すぎる(日本人の親も徹夜)、園で用意あるいは卒園児のもの使用

4] 柔軟性に欠けるところがある(一方柔軟性があってよいという意見:園による)

5] 男女の子の遊びを区別しないでほしい、男の保育士に女の子を保育してほしくないなど

 

(5) 子どもの日本語の理解を助けるために

1] 心を開いてもらう、大きな手振り身振り、行動にははっきりした日本語の単語付き

2] 日本の子どもの力を借りる

 

(6) 知っておいた方がよい文化習慣の違いの例(全部知るのは無理)

1]宗教・習慣上のこと(食べ物、保育に関して):細心の注意を払う必要 2] 体感温度に関して 3] おんぶ 4] かみつき 5] 頭をなでる 6] 洗濯、入浴 7] 病児保育 などなど

 

(7) 外国人保護者の日常感じていること

1] 保育者が唯一の頼みの綱 2] 日本人保護者の友達がいない孤独感 3] 日本人は冷たい

 

必読書:1]外国人の子どもの保育―親たちの要望と保育者の対応の実態:萌文書林(大場幸夫他) 1998年6月 2] 在日外国人の母子保健―日本に生きる世界の母と子:医学書院(李節子編) 1998年7月 3] 幼児のための多文化理解教育:明石書店(谷口正子・斉藤法子) 1997年4月 4] ななめから見ない保育:解放出版社(玉置哲淳他) 1994年3月

 

 

 

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