第2分科会
保育における感染症対策
司会者 永原静子(東大阪市・ひしの美東保育園長)
提案者 猿渡利子(寝屋川市立あやめ保育所看護婦)
助言者 今北優子(大阪小児科医会理事)
提案要旨
保育所における感染症対策
猿渡利子(寝屋川市あやめ保育所看護婦)
<はじめに>
どの子も健康に育つために集団生活を営む保育所運営の中では、健康管理のポイントとして、病気で欠席する児の把握、さらに感染症の発生、流行(傾向)の状況を日々把握するとともに、予防や早期発見に努めることは欠くことができないものです。寝屋川市の病気の発生状況については、看護婦会で情報交換したり、毎年感染症の統計をとったりして流行の傾向をみています。
<統計>
子どもの健康観察のために毎朝視診をすると共に病欠調べを行い、その中で感染症の発生状況も把握してきました。統計は18感染症を基準にとってきましたが、S60年〜H6年までの10年間の主な感染症(水痘、麻疹、流行性耳下腺炎、風疹、百日咳)からその状況をみてみます。
イ]年度別推移 (資料1)
ロ]月別発生状況 (資料2)
5疾患以外でよく発生している疾患として手足口病、突発性発疹、溶連菌感染症、ヘルパンギーナ、インフルエンザなどがあります。
件数としてはわずかですが、川崎氏病も出ています。
<考察として>
(1) 主要5疾患の中では
1]水痘、2]風疹、3]麻疹、4]流行性耳下腺炎、5]百日咳の順に発生している。