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提案要旨

期待される乳児保育

松延佳子(奈良市立三笠保育園看護婦)

 

今、核家族化の進展や女性の社会進出にともなって、地域の育児力が大変弱くなっています。さらに、合計特殊出生率が1.38を切る少子化が進んでいます。

このような少子化の急速な進展が、異年齢の子ども同士の交流の機会の減少、シックスポットと称される過保護な育児環境など、子育てをめぐる状況は厳しさを増しています。

このように社会の変化とともに、乳児保育の一般化ほか、拡大してきた保育ニーズや新たな保育制度に対応していくためには、保育に関わる様々な人達の意識の変革や発想の転換が求められます。

保育所保育指針にもあるように、養護と教育が一体となって、豊かな人間性を持った子どもたちの健やかな育ちを守り育てていくときに、わたしたち保健職の担う役割の大きさを痛感します。

そこで乳幼児期の心身の成長・発達や、人間形成の基礎形成の道筋を踏まえながら、望ましい乳児保育について考察してみたいと思います。

 

 

 

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