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(2) 健康的な生活のリズムと養護

睡眠、哺乳、排泄など個人差が大きいため家庭と連携を取りながら、一人ひとりにきめ細かに対応し、健康的な生活リズムを整える。

 

(3) 疾病の早期発見と予防

・乳児は月齢が小さいほど未熟性が強く、疾病異常が発生しやすい。

・子どもが健康な生活を送れるよう、日常的に子どもの状況を把握しておくことが大切である。毎朝、前日の家庭の様子を参考にして健康観察を行い、総合的に体調をみていく。

・保育所という集団の場では感染症が多発するのは避けがたい。が、感染症の中には予防接種で防げるものもあるので、保護者に勧めていく。

・感染症が保育中に発生したときは、他児への感染の危険性を除くことが必要であり、患児の回復を図る対応が必要であるため、嘱託医と連携をとり指示をあおぐ。

 

(4) 保育中に発熱、下痢、嘔吐など体調不良になった場合

子どもの様子をよく観察し、場合に応じて保護者に連絡をとったり、嘱託医や、かかりつけ医の指示にしたがって適切に対応する。

 

(5) 家庭、地域との連携

保育において保健活動を適切に展開していくためには、家庭や地域との連携は不可欠である。特に、乳児の健康は家庭と地域と保育所の三者の密接な連携が大切である。

 

(6) 衛生的で安全な環境整備

冷暖房の使用、換気を十分にし、快適で安全な環境づくりを心がける。

 

(7) 乳幼児突然死症候群

生後6ヵ月までに発症することが多い。事前に把握できないため、突然死の危険性があることを念頭に置き、うつぶせ寝を避け、睡眠中は十分観察し、緊急時の対応を周知徹底しておく必要がある。

 

 

 

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