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4]大都市圏および北部九州との関係に着目した主要品目の流動状況

これまでみたように、宮崎県では九州圏外との流動比率が高く、特に関東地方との間で大幅な出超となっている。また九州圏内では、福岡県中心の貨物流動構造となっているといえる。

1)宮崎県着貨物における主要品目の全国的な流動状況

これらの点をふまえ、ここでは関東・近畿方面から北部九州を経由して宮崎県に到着する貨物の実態について検討する。

まず、宮崎県着貨物で流動量の多かった5品類(鉱産品、金属機械工業品、化学工業品、軽工業品、特殊品)それぞれにおける主要な品目について、相手先地域(九州圏外の地域、九州圏内の各県)の割合を示したのが図3-1-8である。

これによると、まず、石灰石、砂利・砂・石材(以上、鉱産品)、動植物性飼肥料(特殊品)は、大分県、鹿児島県といった隣県との流動割合が高くなっている。

次に、紙・パルプ、製造食品(以上、軽工業品)は、九州圏内とりわけ福岡県との流動割合が高い。

また、鉄鋼・非鉄金属、電気機械(以上、金属機械工業品)、紙・パルプ、製造食品(以上、軽工業品)においては、福岡県および近畿・関東等の大都市圏との流動が7割を超えている。

なお、石油製品(化学工業品)については、中国・四国の割合が圧倒的に高い。

 

図3-1-8 主要品目別の着貨物流動割合

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資料)運輸省運輸政策局「全国貨物純流動調査(平成7年度)」より(株)三和総合研究所作成

 

 

 

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