2)小売業
調査対象4県の小売業商店数は約8万店、従業者数は約36万人、年間販売額は約6.1兆円、売場面積は約650万?であり、九州全体に占めるシェアは、商店数では約46%であるが、従業者数と売場面積では約44%、年間販売額では約43%とやや下がる。
県別にみると、卸売業同様、人口集積の厚い熊本県、鹿児島県において、小売業においても集積度が高い。宮崎県は、商店数・従業者数・年間販売額・売場面積のいずれについても最も少ない。
表2-1-10 調査対象4県の小売業(1997年)

資料)商業統計表(通商産業省)より(株)三和総合研究所作成
調査対象4県の小売業の1店当たり従業者数は4.6人、年間販売額は約77百万円、売場面積は82.5?で、いずれについても九州地域全体より小さく、全国と比較するとさらに差が広がる。特に、販売額規模は全国の約75%にとどまっている。このことから、調査対象4県は、大規模小売店舗のウェイトが九州地域全体や全国と比較して少ないことがうかがえる。
こうした特徴は、各県ともにほぼ共通であるが、1店当たり年間販売額および売場面積については熊本県・宮崎県が、他の2県に比べてやや大きい。
表2-1-11 調査対象4県の小売業の商店規模(1997年)

資料)商業統計表(通商産業省)より(株)三和総合研究所作成
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