5. (参考)熊本港の現状
(1) 熊本港の概況
熊本港は熊本市中央部から約14?西方の有明海の一部を埋め立てた人工島式の港湾である。熊本港には、長崎港と同様、1999年7月に初のコンテナ国際定期航路として韓国航路が開設され、週2回(月・木)に寄港している。船型は342TEU積みであり、-7.5mバースを利用している。
また、熊本FAZ計画により、熊本市・益城町の熊本港と熊本空港を結ぶ地域が輸入促進地域に指定されており、熊本港を核として貿易促進や情報提供を行っている。また、1998年には、益城熊本空港IC近くに、FAZ支援施設として熊本産業展示場「グランメッセ熊本」が開業し、輸入品フェアや商談会の会場として活用されている。
(2) 貨物取扱状況
熊本港のコンテナ貨物取扱量は、航路開設当初月は月80TEUであったが、6ヶ月には月300TEUを超えるまでになっている。また、出入バランスも比較的良好である。
現在、熊本港の韓国航路は、地元の中小事業者が主な荷主であることから、今後は大手自動車メーカーの二輪車やIC関係の荷主をターゲットとしている。
資料)熊本県資料より三和総合研究所作成
(3) コンテナ荷役体制および問題点
熊本港のコンテナ輸送における港湾荷役体制は、熊本県が中心となり設立した第3セクター熊本FAZ?が元請となり、民間事業者がその下請けとなっている。なお、関連団体として、熊本港振興協会(事務局:熊本市交通計画課内)と熊本港ポートセールス協議会(事務局:熊本県港湾課内)がある。
熊本港は遠浅の有明海にあり、航路の浚渫に費用がかかるほか、白川によって阿蘇山系から大量の火山灰が運ばれてくるため、埋立地の地盤も軟弱である。このため、ガントリークレーンの設置ができず、タイヤマウント式クレーンで荷役作業を行っているため、1時間の処理本数は15本弱で荷役効率が悪い。計画中の-10mバースにはガントリークレーン等荷役効率のよい機械を設置する予定としている。