(3) Para.1.4.5のDevice TMHD以外のDevice
理由 TMHDは磁気コンパスをセンサとするヘッデイング伝達装置である。
Technical Working Groupでは、その他のセンサ(Gyro-compass,Laser Gyro,Tunning Fork etc.)からのheading伝達装置も考える必要があることを認め、TableVIにUser requirements for heading systemsを将来計画に加えている所以である。
これには次のような2つの対処方法がある。
1つは、現在多くの1600GT以下の船舶で使用されている小型ジャイロコンパスをセンサとするヘッデイング伝達装置THD(Transmitting True HeadingDevice)の作動基準を作成する。これはTGHD(Transmitting Gyro Heading Device)という名称のほうが分かりやすいかも知れない。
もう一つは、heading 伝達装置をpart1及びpart2に分け、part1はセンサ部分の基準とし、part2はTransmitting Heading Device(THD)として伝達装置の基準とすることが考えられる。この第2の方法は原則的にはすっきりしていてよいと思われるが、2002年に間に合わせることに困難と思われる。
第1の方法は、小型のジャイロコンパスの規格が既に日本のJISにあって、この規格で製造されたジャイロコンパスが各国で多く使用されているので、IMOの基準作成も早くできる可能性がある。
本資料については東京商船大学庄司和民名誉教授のご厚意により、電磁波調査研究本委員会に関連しているため掲載することのご了解をいただきましたことに対して、謝辞を申し上げます。