日本財団 図書館


10.7 試験結果のまとめ

 

A. 平成10年度継続試験

平成10年度に行なった試験において、対策を施したがIEC60945の性能基準を満足しない試験項目が複数あった。これらについて今年度に再度対策及び試験を行った。

表36に試験項目と結果を示す。

 

表36 対策後の再試験

105-1.gif

 

10.7.1 放射無線周波数電磁界イミュニティ試験(スピードコントローラ)

 

鉄製の箱に入れることにより基準内になった。しかし、鉄製の箱を使用しなくても基準を満足出来るようにするため、以下の対策を施し、再度試験を行なった。

・増設の端子台をつけた鉄板を本体に取り付けてこれと既存の端子台間にEMIフィルタを挿入した。

・増設の端子台以外の部分を導電性布シートによって包みこみシールドを施した。

以上の対策を施して試験を行なった結果、基準内となり性能基準Aを満足した。

 

10.7.2 電磁放射レベル(エミッション)の低減対策

 

(1) 電力制御装置

筐体の接合部の塗装をはがし、電気的接合を密にしてグランド、及びシールドの強化をはかったが基準外であった。しかし信号線に挿入しているEMIフィルタ(EK-1103)を他の種類(ZJSC-R47-391)にしたことにより基準内になり要求基準を満足した。

(2) スピードコントローラ

放射電磁界イミュニティ試験に使用した鉄製の箱に入れたことにより基準内となり要求基準を満足した。

(3) 油分濃度計

電源線に電源フィルタ(LF205P)を入れたことにより、基準内になり要求基準を満足した。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION