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2) 学校、医療機関等の公共的機関への高度サービスの提供

教育分野において、インターネットなどの情報通信サービスを積極的に活用していくことは、次代を担う子供たちの情報リテラシーの向上や学校教育の充実を図る上で極めて重要である。また、医療分野において、高速データ通信サービスなどを積極的に活用していくことは、例えば、辺地、離島等の医療機関から専門病院へ患者情報(X線画像、病理画像など)の伝送が可能となるなど辺地医療の高度化を図る上で極めて効果的である。

したがって、学校、医療機関等の公共的機関への高度サービスの提供については、社会政策の一環としてユニバーサルサービスに含めるべきとの考えがある。

こうした議論とは別に、インターネット等の教育・医療分野への普及については、国全体の通信政策や教育・医療政策の中で関係省庁が連携をとりながら、早急に具体化を検討していくことが必要である。

 

※ 米国では、学校、図書館及び辺地など高コスト地域の医療機関に対する高度サービスの提供については、ユニバーサルサービスとされ、事業者が拠出する基金により、本年1月からその導入の促進が図られている。

※ 欧州においては、ユニバーサルサービスの範囲外ではあるが、学校におけるインターネットの利用に対して、電気通信事業者が特別料金を設定したり、助成制度が導入されている。

 

5. ユニバーサルサービスの範囲の拡大

 

(1) 上記では、現時点におけるサービスにつきユニバーサルサービスの範囲を論じたが、今後のマルチメディア時代に向けては、これにとどまるものではなく、むしろ、技術革新や国民ニーズの高度化とあいまって、その範囲を拡大し、新しいサービスが次々にユニバーサルサービスに含まれていくものと考えられる。

(2)マルチメディア時代の新たな高度サービスの普及やその結果としてのユニバーサルサービスの範囲の拡大については、基本的には市場のダイナミズムを活用して、事業者の創意工夫と経営努力により、サービスの充実や料金の低廉化が進展する中で、実現されていくことが適当である。

しかしながら、我が国の情報化の促進や情報格差の是正などの観点から、必要に応じてそれを政策的にも促進していくことが望ましい。

 

 

 

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