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(3) こうした状況の中で、本研究会としては、

1) ユーバーサルサービスの概念と範囲について、現実の各種サービスに即して改めて整理すること。

2) ユニバーサルサービスを確保するための仕組みの必要性と、その内容について、主に現在の電話サービスを念頭において論ずること。

3) ユニバーサルサービスを確保するための新たな仕組みを構築するに当たって、必要な手順(整備すべきデータ、議論すべき事項、スケジュール等)を明らかにすること。

を主な検討範囲とすることとする。

(4)なお、ユニバーサルサービスを巡っては、本研究会が検討範囲とした事項のほかにも、

1) インターネット、光ファイバーによる高速通信網等を学校、病院、図書館にいかに速やかに普及させるか。

2) 低所得者、身体障害者等の社会的にハンディキャップを持つ方々の基本的通信手段をいかに確保するか。

など関連する重要な検討課題が数多く存在しており、これらについては、さらに検討を深める機会を設けることが適当であると考えられる。

 

第2章 ユニバーサルサービスの概念と範囲

 

1. ユニバーサルサービスの意義

 

近年の電気通信の著しい発展により、国民生活や社会経済活動における情報通信の役割は飛躍的に高まっており、国民が情報通信を利用する機会は増大する傾向にある。

距離や時間の制約を克服する電気通信は、便利で豊かなコミュニケーションと多種多様な情報への容易なアクセスを実現するものとして、ますます国民生活に密着し、生活に不可欠なものとして活用され浸透していくものと考えられる。

現在、電話サービスは、日常生活において必要不可欠な生活基盤であるとともに、重要なライフラインとして、日本全国においてその供給の確保が図られているところであるが、今後、マルチメディア時代に向けて、情報通信ネットワークはさらに高度化・大容量化することが予想され、動画像や高速データ伝送などの高度サービスが、現在の電話サービスと同様に日常生活においても利用され、国民生活に不可欠な新たな生活基盤として活用されていくものと考えられる。

こうした高度かつ多様なサービスが国民生活や社会経済活動に浸透した社会においては、情報を持つ者と持たない者との格差が、結果として社会的な格差に結びついていくおそれがあるため、現在にも増して、広く国民に普及した情報通信サービスについては、ユニバーサルサービスとして誰もが利用できるようその提供が確保される必要がある。

 

 

 

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