(3) この間、平成8年2月のNTTの経営形態に関する電気通信審議会答申では、ユニバーサルサービスについて、「地域における競争の進展状況を踏まえ、例えば、ユニバーサルサービス確保のための基金を設置するといった新たな制度について検討する必要がある。」と言及している。
2. 本研究会の検討事項
(1) 前回の研究会では、マルチメディア時代のユニバーサルサービスの範囲の拡大に主に焦点を当てて議論を行い、次の点を今後の検討課題としている。
1) マルチメディア時代に向けたユニバーサルサービスの範囲の拡大
ア 国民のコンセンサスづくり
イ 対象となるマルチメディアサービスについての検討
2) 当面の課題
ア NTTにおける費用情報の開示
イ ユニバーサルサービス基金の詳細な検討
(2) これらの課題のうち、マルチメディア時代に向けたユニバーサルサービスの範囲の拡大については、例えば、光ファイバー網構築のための財政支援や各種マルチメディアサービスのアプリケーション開発、過疎地等の移動通信用鉄塔施設整備の補助、地方自治体における高度サービスの先導的導入など、各分野において取り組みがなされているところであり、また、新たに急速に普及しつつあるインターネットについても、国によるアクセスポイントの増設支援がなされており、さらに、教育分野におけるインターネットの普及活用策などについて省庁連携による検討などが行われているところである。
他方、当面の課題とされたNTTにおける費用情報の開示については、接続ルールの中で一定の進展がみられつつあるが、必ずしも、ユニバーサルサービス提供の関連での議論は十分行われていない。
また、現時点において、ユニバーサルサービスに該当することについてコンセンサスが得られている電話サービスについても、NTTの再編成や市内通信領域における競争進展などに伴い、東西の地域NTTの料金差や選択料金サービスの問題等ユニバーサルサービスとしての在り方や、将来に向けてどのようにユニバーサルサービスとして確保していくかなどを検討する必要性が高まっている。