2-4 テレビ会議システムを用いた特許出願面接審査(特許庁)
以下では、特許庁が実施しているテレビ会議システムを用いた特許出願の面接審査について概要を示す。
(1) 導入の目的及び経緯
テレビ会議システムは、審査官と特許出願人等との相互の意思疎通を図る手段を増やすことにより、特許出願の迅速かつ的確な審査を推進することを目的として平成9年7月に導入された。
特許出願人と審査官が、直接対面しながら意見交換を行う面接審査は、特許庁で実施する面按審査と巡回審査(全国各地の面接会場に審査官が出張して行う面接審査・平成8年より実施)として行われていたが、テレビ面接審査が実施されるようになったことにより、新たな面接審査の選択肢をユーザに提供できるようになっている。
平成9年7月の運用開始以来、システムの設置場所を順次拡大しており、平成11年早期に名古屋に設置する予定であり、将来的には、全国の八つの通商産業局特許室及び沖縄県に配置される計画である。
平成9年7月 特許庁と近畿通商産業局特許室にテレビ会議システムを設置・運用開始(近畿地方は関東地方についで特許出願が多いことによる)
平成10年2月 九州通商産業局特許室にテレビ会議システムを設置・運用開始
国際標準ITU-Tに準拠したテレビ会議システムを導入している企業や特許事務所等は、公衆回線を用いて特許庁のテレビ会議システムに直接、接続することによりテレビ面接を行うことが可能であり、実際に利用者もいる。
なお、システムの導入に際しては特に大きな問題もなく、機密性の確保についてもISDN回線で直接、機関間を接続する方式を取ることにより、インターネットを利用したテレビ会議システムと比較して、盗聴等のリスクを軽減している。