以上のように「リエンジニアリング」とは、単なる業務改善ではなく、業務を根本的に再構築したり、従来とは異なる新しい業務のスタイルを生み出すこととされている。このような考えに照らし合わせれば、「リエンジニアリングに対応した行政情報システムの再構築」とは、「根本的な業務改革を伴う情報システムの構築・再構築」であり、単なる情報システムの更新やダウンサイジング(メインフレームからサーバ・クライアント方式への転換等)は、どのように効果が上がっていたとしても該当しないと考えられる。
1-2 リエンジニアリングと情報システム
前述のように情報システムは、リエンジニアリングにおいて重要な役割を果たしているが、情報システムの構築・再構築を行うだけでは例え高い効果を挙げていたとしても、リエンジニアリングと呼ぶことは難しいと考えられる。ここでは、リエンジニアリングにおける情報システムの役割について整理を行うこととする。
(1) 意志決定支援への活用
顧客に対する商品やサービスの提供において、顧客のニーズを的確に把握し、迅速に反映させるためのツールとしてPOS(Point Of Sells)等の情報システムを利用する等、リエンジニアリングを実現するためのツールとして情報システムを活用するケースである。収集した情報は意志決定にも利用される。