2] 質的な効果が期待できる業務
(a) 正確な情報管理による住民サービスの向上
GISの導入によって、より正確な地理情報を把握することが出来るようになれば、業務の正確性が向上し、住民サービスの向上につながる。例えば、固定資産管理業務において、土地の厳密な現況を把握し、路線価を正確に算出することにより、公平な課税業務を実施することが出来る。正確な路線価の把握が、税収入のアップに貢献するケースも期待できる。
(b) 定型的業務の軽減
GISの導入によって、地図を作成・更新する業務は、特に地図の更新作業において大幅に業務量を軽減させることが出来る。例えば、上水道・下水道の管理業務は、図面の整備・管理・更新の作業にかかる作業量が多いので、GIS導入によりこうした定型的業務から解放され、軽減された労働時間を、非定型業務あるいは他の業務に振り分けることができ、業務全体の質の向上に貢献できる。