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第2章

 

我が国におけるICカード利用の動向と課題

 

2-1 ICカード利用の全般的な動向

 

今、「情報革命」という産業革命以来の大きな変革点を迎えている。その中で盛んに言われているのが「デジタル化」である。この「デジタル化」が意味するところは、情報ネットワークを積極的に活用することによって、人間関係、ビジネス環境、行政・政治など様々な領域及び領域間の相互作用を活性化し、それによって社会システム全体を変革しようということである。このような状況で、注目されるICカードはこれまでの各種カードと異なり、カード自身が意思を持つという点で現代の情報技術の発展と共に成長することができる可能性をも秘めたカードである。

カードはその利用目的や利用形態に合致したかたちで、カード自体の特性を活かしつつネットワークにおいてシステム運用することが重要である。今後、大きく展開するであろう電子商取引の決済及び各種サービスの授受機能などで、このICカードが重要な役割を果たすと期待されている。ここで、ICカードの利用導入動向を総合的にみると次のようになる。

 

図表2-1:ICカード利用導入動向

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出典:ICカード総覧'97〜'98

 

 

 

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