オートクレーブ:Autoclave
1] 高圧容器の中で化学反応を進行・完結させるための機器(高圧)
2] 調理用の圧力釜(低圧)
3] 微生物を取り扱う際、器具、容器を高温水蒸気(スチーム)で減菌するための圧力容器(低圧)
オンシーンコマンダー(現場指揮官):On-Scene Commander(OSC)
油濁対応の現場で対応の総合的な指示を行う責任者をいう。現地での指揮命令の中心となる人で、通常、海上保安庁(部)、沿岸警備隊、水上警察など当該地区の長あるいはその命を受けた人がその任にあたる。また、同様の略称(OSC)でオンシーンコーディネーター;現場調整官というものがある。現場指揮官と関係機関との調整にあたる職種のこと。通常は、OSC=現場指揮官をいう。
外部バイオレメディエーション:Off-Site Bioremediation
バイオレメディエーションには大別して、現位置(あるいは現場ともいう;In-Situ)で行うものと汚染された土壌、汚水などをその場所から外部へ運び行うものと二つのタイプがある。外部バイオレメディエーションは、汚染土壌を外部へ運び行うもの。例としては、コンポスティング(堆肥化)が有名である。生活廃水の活性汚泥処理もこの一例である。
COD(化学的酸素要求量):Chemical Oxygen Demand
水中の酸素で分解される物質(被酸化物)、主として有機物を強力な酸化剤で酸化する際に消費される酸素の量をいう。酸化剤としては、過マンガン酸カリを用いる方法と重クロム酸カリを用いる方法がある。
酸化剤の一定過剰量を加え、一定時間に消費した酸素の量をppmで表す。水の汚染度を示す。
BODと比べて短時間で結果が得られるメリットがある、しかし一部の無機物(汚染の対象とならないもの)も測定されることがある。
原位置(現場)バイオレメディエーション:ln-Situ Bioremediation
汚染土壌をそのままの状態で行うバイオレメディエーションをいう。作業方法としては、自然修復手法(特に手を加えない)、バイオスティミュレーション(微生物励起法;栄養分、空気などを与えて分解させる)、バイオオーグメンテーション(新たな微生物を撒布投入する)がある。
固相バイオレメディエーション:Solid State Bioremediation
バイオレメディエーションには、現位置型と外部型に大別されるが、具体的な手法のスタイルとして、固相、流動層、液相の三つがある。固相は、地表の一定の場所に汚染された土壌を固定して行うものである。コンポスティング(堆肥化)がその例。
コンポスティング(堆肥化):Composting
回収した油と油混じりの土砂などを落ち葉、草などとともに積み上げ、適度の水分を与えながら分解する方法。藁や生ゴミを堆肥にする方法と似ている。落ち葉などの有機物が分解する際の熱と積み上げによる水分の保持が一般のランドファーミングより有効に働く。浸透性が小さく、広い土地が必要である。
細菌:Bacteria(複数)
原核微生物(Prokaryote)の大半を占めるもので、大きさは0.2〜数μmのものである。地球上のバクテリアの個数は5×1030にも達し、その炭素量は5,000億トンとも推定されている。土壌1cm3中にも10億個くらいは存在するといわれている。その性質により複雑な分類がされているが、まだ十分なものはできていない。酸素を必要とする好気性系細菌と酸素が害となる嫌気性細菌とに分けられる。また、人間を対象とした場合は、病原性細菌と非病原性細菌とに分類することもある。
集落:Colony
生物学では大別して四つの定義がある。
1] 植物では、定着の初期の二、三種類の混合小集団をいう。
2] 高等植物では、ある場所に定住する同一種の個体群をいう。
3] 昆虫では集合して生活する個体群をいう。
4] 微生物では微生物の個体(単細胞生物では個々の細胞)が固体培地上で増殖して、他の個体(細胞)とは独立した塊状の集団になったものをいう。