このような微生物は、海抜数千メートルの上空から海面下数千メートルの海底まで分布しています。そして、土壌には1グラム中に約1億とも10億とも言われる数の微生物が活動していると考えられています。
微生物には、病気との関係でお付き合いするかもしれない細菌(バクテリア)やスピロヘータおよびウイルス、お酒やパンの発酵で知られている酵母、いろいろな抗生物質を生産する放線菌、日常目にするカビ…など、病気を起こしたり、食べ物を腐らせたりするものや、お酒や抗生物質を作り出したりするものがあります。
このように微生物は日常の生活の中で、人のまわりにたくさんいますが、これ以外にも驚くようなことが微生物により行われています。
・ 汚水を浄化してくれる多くの細菌と、これらを食べる下等動物の混合集団(活性汚泥)により、汚水・廃水は処理されています。
・ 鉱石から有益な金属成分を溶かして採取するのに、細菌の助けを借りて採取しています。
・ デンプンやタンパク質等の有機物は微生物により分解されメタンガスを発生し、自然界の炭素循環に大きな役割を果たしています。
・ ゴムは動物の食べ物になりませんが、微生物の中には、ゴムを食べて生きている物もいます。
・ プラスチックは分解し処分しにくいため、そのまま放置されているところを見受けますが、ポリエステルのようなものは、微生物が食べています。
このように微生物は、人の生活に「味方になるもの」や「悪いもの」もいる生き物です。これら微生物には名前がついており、約30,000種類が確認されていますが、地球上に生息している中の一部にしかすぎないと考えられています。
この微生物は次のように分類されています。微生物の有用な活用は、これからも多く解明されていくものと思われます。