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人体、いや人に限らずこの世の全ての生物が活動し、子孫を残し、生活を営んでいる。その体の中では全く考えつかないような細かい機構が日々休むことなく黙々と働き続けている。この確率は奇跡と呼ぶにふさわしいのではないかとさえ思われました。

実習中疲れもたまり、ただ黙々と「仕事」を進めていたこともありました。しかし、この実習を「仕事」と思ってしまっていた時期は、得るものも少なかったような気がします。一番得るものが大きかったのは、黙々とものも言わずにピンセットを動かしていた時期ではなく、班員と議論を重ねながら次々と出現する筋や神経を同定し、人体の不思議さに驚いていた時期でした。今考えてみると、常にこの様な実習ができなかったことに少し後悔が残ります。

運動クラブの活動でも、毎日真っ暗になるまでがむしゃらにグラウンドを走り回っているだけでは効果がないので、合理的、集中的に考えられた練習が有効であることと相通じるものだと思います。

長い間どうもありがとうございました。

 

 

 

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