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トーマス・ヤング(ポーロ/テノール)

ピーター・セラーズやマイク・ニコルなどの優れた演出家から絶大な賞賛を得ている歌手。数々の現代歌劇作品やコンサートに出演。1986年ニューヨーク・シティ・オペラにアンソニー・デイヴィス《X――マルコムXの生涯とその時代》のイライジャ・ムハンマド役でデビュー。その後同歌劇場にシェーンベルク《モーセとアロン》のアロン、ツィマーマン《兵士》のデポルトの役としてそれぞれ招かれる。92年サンフランシスコ・オペラでアダムス《クリングホッファーの死》のモルキ役として出演しデビュー。またザルツブルク音楽祭でのメシアン《アッシジの聖フランチェスコ》、タルサ・オペラにおけるロッシーニ《アルミーダ》アメリカ初演など、20カ国以上の主要な音楽センターでのコンサートに出演。グラマビジォンよリリースされた《マルコムX》が93年度グラミー賞にノミネート、また《クリングホッファーの死》(Elektra/Nonesuch)が94年度グラミー賞にノミネートされた。

 

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アレクサンドラ・モンターノ(マルコ/メゾ・ソプラノ)

フランスのピレネー地方に生まれる。世界各国の歌劇場やコンサートホールに出演。フィメップ・グラス《美女と野獣》の美女、タン・ドゥン《マルコ・ポーロ》のマルコなどを演じ、その多才ぶりを発揮している。96年秋にはブロードウェイにデビュー。またマーク・モリス舞踏団との共演や世界銀行音楽祭でのモーツァルト・プログラム、デロス・レーベルとのヒルデガルト・フォン・ビンゲンの作品の録音なども手がけている。ニューヨークのマネス音楽学校にてE.シュヴァルツコプフやA.オーガーのマスタークラスで歌い、BAを取得。現在ニューヨーク在住。

 

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■ゴン・ドンジェン(フビライ・ハーン/バス)

1991年音楽家障害保証基金コンクール第1位、ローレン・ザッカリー・コンクール、マッカリスター・コンペティション、ブルース・ヤーネル・コーカル・コンペティションなど数多くのコンクールでの受賞歴を持つ。89年メトロポリタン歌劇場全国協議会オーディションに合格、同歌劇場より教育基金賞を獲得する。また第8回国際チャイコフスキーコンクール、“ヴェルディの声”国際コンクールなどのファイナリスト、トゥールーズ国際声楽コンクール第二位。ニューヨーク・シティ・オペラの1995/96年のシーズンに《リゴレット》のスパラフチーレ、《トゥーランドット》のティムール、《ラ・ボエーム》のコルリーネでデビュー。96/97年シーズンではケンタッキー歌劇場《ドン・カルロ》のフィリポ二世、リヨン歌劇場およびニース歌劇場における同作品の宗教裁判長でそれぞれ出演している。

 

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スーザン・ボッティ(水/ソプラノ)

クリーヴランド音楽学院および演劇学院で音楽と演劇を学ぶ。バークリー音楽学校で修士号、マンハッタン音楽学校でマスターをそれぞれ取得。多くの国際的音楽祭および演劇祭に出演。タン・ドゥン作品では1991年の香港芸術祭における祭儀オペラ《九歌》をはじめ、歌劇《マルコ・ポーロ》、ヴィデオ映像を含むマルチ・メディア管弦楽作品《オーケストラル・シアターIII:赤い予告》(BBCスコティッシュ響・初演)など数多くの作品に出演している。

 

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シュー・リンチァン(影1/テノール)

北京で声楽を学び、その後アメメカに渡りマイアミ音楽学校およびマンハッタン音楽学校で研鑽を積む。第6回国際ベルカント歌劇コンクール第1位をはじめ、ニューヨーク“Y”音楽コンクール、マイアミ・オペラ青年芸術家賞、アルトゥーロ・ディ・フィリッピ記念奨学金、YMCA声楽コンクールなど数多くの受賞歴を持つ。イタリア・オペラをはじめとする多くの舞台に出演、オーケストラとの共演やリサイタルも行っている。リリック・テノールからドラマティックな役柄までこなす、近年最も才能のある声楽家の一人である。

 

 

 

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