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現在の舞鶴DSCC救難所は舞鶴港及びその周辺海域を主に活動していますが、京都府を含め、隣接県の救難所が未だ殆ど整備されておらず、救助成果の向上を図るうえでも早急な整備が必要となっています。

昨年は当部からの出動要請も多く、また出動者についても所長をはじめ一部の所員の方に集中してしまい、大変なご苦労があったと思います。

舞鶴DSCC救難所の昨年の海難救助出動件数は9件、うち救難所救助は2件12名となり、この活躍については平成11年3月2日、舞鶴海上保安部において海難救助功績で表彰されました。

救難所の活動については地元紙にもその活動状況が掲載される等、地元関係者に徐々に浸透しつつあり、また関係者から救助活動に参加するための問い合わせも多くなっています。

救難所としても救助率を含め活動実績を上げるためには、活動拠点を広く展開し、迅速な救助活動を行う必要があり、さらにボランティアによる水難救済活動の活発化を図るため、地域社会により密着した救助組織として沿岸部の地域住民を地域単位で救難所に取り込む方向で作業を進めております。

最後になりましたが、平成11年2月5日付で京都府内に新たに久美浜救難所とマリンレスキュー網野救難所が新設されましたことを報告させていただきます。なお、近々、舞鶴DSCC救難所はDSCC以外のメンバーも取り込み、名称も「舞鶴救難所」に改称の予定です。

 

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舞鶴海上保安部長の表彰を受ける大西救難所長

 

救難所活動報告 No.3

 

炎上する大型ヨットから9名を救助!

伊豆水難救済会稲取救難所

救難員 富岡 暁

 

平成10年5月5日午前3時15分稲取港を出港し、午前4時10分に同沖合の漁場に到着、同4時20分に一番縄(朝縄)を投下したが、魚のあたりが悪く、ここを切り上げ、丘に向けてイカ場に向かう。約30分位の時間がかかる。到着後、ここでもイカが掛らず、道具を上げ、再度、魚群探知機を見ながら潮登り(元の場所)を始めた。

 

 

 

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